コエンザイムQ10(CoQ10)
2024.11.29

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コエンザイムQ10の効果とは?
コエンザイムQという物質の中で、人の体内に存在するものがコエンザイムQ10です。
別名をユビキノンと言いますが、コエンザイムQ10が全ての細胞に存在していることから、ラテン語で至るところに存在するという意味を持つ「ユビキタス」が語源となっています。
エネルギー産生で重要
コエンザイムQ10は、エネルギー源である**ATP(アデノシン三リン酸)**が体内で作られる際に欠かせない役割を果たします。
ATPは、私たちの体を動かすエネルギーの基盤であり、特に心臓や筋肉などのエネルギー消費が激しい部位ではコエンザイムQ10が重要です。
優れた抗酸化作用
コエンザイムQ10は、細胞の中で発生する活性酸素を除去する働きがあり、抗酸化作用を持っています。
この特性により、老化の進行を遅らせたり、生活習慣病の予防につながる可能性が指摘されています。
こんな人におすすめ
- 歳を重ねるごとに不足しがちな成分を補いたい方
- コレステロールを下げる薬を服用中の方
歳を重ねるごとに不足しがちな成分を補いたい方
体内でのコエンザイムQ10の合成量は20歳ごろにピークとなり、その後は徐々に減少していきます。
また、40代以降になるとさらに減少していくとされています。
コレステロールを下げる薬を服用中の方
コエンザイムQ10は、体内でメバロン酸という物質を経由して作られます。
メバロン酸はコレステロールの原料でもあるため、このメバロン酸合成に影響を与える「スタチン系」と呼ばれるコレステロール低下薬を服用中の場合、コエンザイムQ10の合成が抑制されることがあります。
該当する薬の例
- クレストール®
- リバロ®
- リピトール®
- メバロチン®
- リポバス®
- ローコール®
- 〜スタチンという名前の薬
上記のようなコレステロールの薬を服用している場合は、コエンザイムQ10をサプリメントで補うことを検討すると良いでしょう。
ただし、使う場合には現在かかりつけの医師に相談するようにしてください。
注意事項
重篤な副作用の報告もなく、安全性は高いとされているコエンザイムQ10。
しかし、次のような場合には注意してください。
血圧が低い・血圧を下げる薬を服用中
コエンザイムQ10には、血圧を下げる効果が指摘されています。
低血圧の方や降圧薬を服用中の方が摂取すると、血圧が過剰に下がり、ふらつきなどが起こる可能性もあるため注意が必要です。
ワルファリン(ワーファリン®︎)を服用中
コエンザイムQ10は、ビタミンKと似た構造をしています。
ビタミンKはワルファリンの効果を弱めることが知られており、類似の構造を持つコエンザイムQ10も注意が必要です。
妊娠・授乳中
妊婦や授乳中の方がコエンザイムQ10を摂取した際の情報は十分に確立されていません。
使用を検討する場合は、医師に相談することをお勧めします。
サプリメント商品選びのポイント
1日摂取量の目安
医療用医薬品として使用されているユビデカレノンは、1日あたり30mgが標準量とされています。
一方で、サプリメント製品の80%以上は30〜300mgといった高用量の製品となっており、1日60mgを推奨量とする製品が最も多く流通しているとされています。(1)
1日300mgまでの摂取では安全性が確認されたとする報告(2)がありますので、上記の量を目安に摂取するのがよいでしょう。
吸収性の高い製品を選ぶ
コエンザイムQ10は脂溶性成分であるため、吸収率を高める工夫がされた製品がおすすめです。
たとえば、水溶化加工が施されたものや、ソフトカプセルタイプのものが選択肢となります。
まとめ
コエンザイムQ10は、エネルギー産生や抗酸化作用などを通じて、私たちの健康維持に重要な役割を果たしています。
加齢や薬の影響で不足することがあるため、適切な形で補給を検討してみてはいかがでしょうか。
ただし、薬を使用中の場合は医師や薬剤師に相談することを忘れないようにしてくださいね。
参考文献
(1)“コエンザイムQ10の安全性に関する食品安全委員会への食品健康影響評価の依頼について”, 厚生労働省(参照2024-11-29)
(2)“「コエンザイムQ10食品」規格基準の公示及びコエンザイムQ10の安全性に関する協会の考え方について”, 公益財団法人 日本健康・栄養食品協会(参照2024-11-29)