EPA
2024.11.12

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EPAの効果とは?
EPA(エイコサペンタエン酸)は、サバなどの青魚に多く含まれている不飽和脂肪酸です。
オメガ3脂肪酸という分類に含まれる成分で、同じ分類にはα-リノレン酸とDHA(ドコサヘキサエン酸)があります。
このうち、EPAとDHAを含む商品の中には、トクホ(特定保健用食品)として許可を受けた表示を掲げている商品もあります。
ヒトの体内で作られない必須脂肪酸
EPAはα-リノレン酸が変換されることで作られる成分ですが、ヒトの体内ではこの変換があまり行われません。
そのため、食事から摂取する必要のある脂肪酸(必須脂肪酸)となっています。
固まりにくい不飽和脂肪酸
EPAの特徴として、その固まりにくさが挙げられます。
牛肉の脂身など、飽和脂肪酸が多い脂肪分は通常、常温で固体として存在します。
これに対して、不飽和脂肪酸であるEPAは常温でも液体として存在することができます。
中性脂肪に対する働き
EPAには血液中の中性脂肪を下げる働きや、肝臓で中性脂肪の元となる脂肪酸がつくられるのを抑制する作用があります。
中性脂肪が多い状態が続くと悪玉コレステロール(LDL-コレステロール)が増え、これが血管の壁に付着することで血管が狭くなったり、動脈硬化を引き起こします。
この状態を放置すると、心臓病や脳梗塞などの重篤な病気を引き起こすことに繋がり大変危険です。
EPAを摂取することで、これらのリスクを下げることが期待されます。
血液凝固の抑制
EPAから作られる成分の1つに、プロスタグランジンI3(PGI3)と呼ばれる物質があります。
これは、体内で血液凝固を強力に抑える作用があることが知られています。
より詳しい解説 ※興味のある方向け
血液凝固に関わるエイコサノイドとして、トロンボキサンA2(TXA2)とプロスタグランジンI2(PGI2)があります。
これらは通常、アラキドン酸からシクロオキシゲナーゼ(COX)によって中間生成物を経由して合成されます。
TXA2には血小板凝集促進作用・血管収縮作用がある一方、PGI2には血小板凝集抑制作用・血管拡張作用があるという反対の作用を持っています。
これに対し、EPAからはトロンボキサンA3(TXA3)とプロスタグランジンI3(PGI3)が合成されます。
このとき合成されるTXA3は、TXA2よりも血小板凝集促進作用がなく、血管収縮作用も非常に弱いという特徴があります。(1)
その一方で、PGI3はPGI2と同様に血小板凝集抑制作用・血管拡張作用を持っているとされています。(1)
まとめると、
- アラキドン酸:TXA2とPGI2が生成
- EPA:TXA3とPGI3が生成
- 血小板凝集促進作用:TXA2にはあるが、TXA3にはない
- 血小板凝集抑制作用:PGI2、PGI3ともにあり
この差が、EPAが血小板凝集抑制作用をもつことにつながっているとされています。
こんな人におすすめ
- 油っぽい食事が好きな人
- 運動不足で中性脂肪に気を使いたい人
- 冷えに悩んでいる人
- 青魚が苦手な人
注意事項
手術や内視鏡検査、抜歯などを控えている方
EPAには血液をサラサラにする効果があります。
怪我をしたときや鼻血など、出血時に血が止まりにくくなる可能性があるため注意しましょう。
手術や内視鏡、抜歯を控えている方などは必ず医師に常用していることを伝えるようにしてください。
血液をサラサラにする薬を服用中の方
上記と同様に、血液をサラサラにする薬を服用中の方も注意が必要です。
脳梗塞や心筋梗塞など、過去に血栓による疾患を経験している場合は、現在服用している薬に血液をサラサラにする薬が含まれている可能性があります。
そうでない場合も、服用中の薬がある方はぜひ医師や薬剤師に一度確認してみてください。
サプリメント商品選びのポイント
EPAは酸化されやすい物質です。
より効率的に摂取したい場合には、ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化作用をもつ成分が含まれている商品を選んでみましょう。
また、摂取は食事後の10分以内がおすすめ。
EPAを体内へ吸収するためには胆汁酸が必要です。
胆汁酸は食事をする時に分泌されるため、食事後すぐにEPAを摂取することで効率よく吸収することができます。
まとめ
EPAは青魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸で、血液中の中性脂肪が気になる方や、油っぽい食事が多い方におすすめの成分です。
魚が苦手な人などの場合、サプリメントでの摂取が手軽に取り入れやすいかと思います。
一方で、血液凝固を抑制するため、手術前や血液をサラサラにする薬を服用中の方は摂取に注意が必要です。
EPAを日々の生活へ上手に取り入れ、日々の健康管理に役立ててください!