ノコギリヤシ
2024.11.15

Contents
ノコギリヤシの効果とは?
北アメリカ原産であるノコギリヤシは、別名ソーパルメットとも呼ばれ、主に果実が使われています。
ネイティブアメリカンが伝統的に使用していましたが、その後の研究で前立腺肥大症などへの有効性が期待されるようになりました。
男性ホルモンへの影響
ノコギリヤシの効果は、男性ホルモンへの影響が関連していると考えられています。
男性ホルモンであるテストステロンは、細胞内で5α還元酵素という酵素でジヒドロテストステロン(DHT)へと変換されます。
ジヒドロテストステロンは、頭頂部で脱毛因子とも呼ばれるTGF-βを産生するほか、前立腺を肥大させる作用などが知られています。
ノコギリヤシは、このジヒドロテストステロンを作る5α還元酵素を阻害することで効果を発揮していると考えられています。
こんな人におすすめ
- 尿の出にくさを感じる男性
- 薄毛・抜け毛が気になる男性
ただし、急激な尿量減少等を感じた場合は、サプリメントではなく必ず医師へ相談するようにしましょう。
腎障害などの大きな病気が隠れていないか診てもらうことが大切です。
注意事項
手術や内視鏡の予定がある方
ノコギリヤシを摂取している場合、血が止まりにくくなる可能性があります。これは、ノコギリヤシが止血に関わる血小板を集まりにくくする効果を持つ(血小板凝集抑制作用)ためです。
手術などの前には一定期間ノコギリヤシを取らないようにする必要があると、日本麻酔科学会でも示されています。(1)
もし大きな処置の予定がある方は、ノコギリヤシの使用について必ず医師に相談してください。
前立腺がんの検査を予定している方
5α還元酵素を阻害する薬は、前立腺がんの検査で重要となるPSA値を減少させることが報告されています。(2)
ノコギリヤシも5α還元酵素を阻害するため、同様に注意が必要と言えるでしょう。
がんの診断が正しくできない危険性が生じるため、ノコギリヤシを摂取中に検査予定が生じた場合は、必ず医師へ摂取していることを伝えてください。
女性・小児
ノコギリヤシは主に男性ホルモンへの効果が期待される成分です。
女性でも男性ホルモンを体内に持っていますが、持っている量は男性に比べて少量なため、ノコギリヤシを摂取しても効果は期待できないかもしれません。
また、ノコギリヤシと同じ5α還元酵素を阻害する効果をもつ医薬品は、日本では女性や小児への使用を禁忌としています。
特に、次のような方は使用を避けましょう。
・ホルモン療法を受けている
・経口避妊薬を使用している
・妊娠・授乳中である
サプリメント商品選びのポイント
ノコギリヤシの抽出エキスは、1日あたり320mg程度が目安とされています。
安全性は比較的高い成分ですが、過剰な摂取は避けてください。
まとめ
適切に用いれば安全性の高いノコギリヤシ。サプリメントであれば手軽に購入できる分、簡単に試してみることができます。
一方で、排尿困難な症状の中には大きな病気が隠れていることもあります。
前立腺肥大は男性であれば高齢になるほど罹患しやすい病気ですが、排尿に関する症状が現れた場合は、まずは原因を医師に診てもらうようにしてくださいね。