セントジョーンズワート
2024.04.10
2024.11.12

Contents
セントジョーンズワートとは?
セントジョーンズワートはオトギリソウ科の、黄色い花をつける植物です。
聖ヨハネの誕生日(St.John’s Day:6月24日)の頃に収穫するのが良い、とされたことが名前の由来と言われています。
その花弁をこすると赤い汁が出るという特徴があり、この中には有効成分も含まれています。
こんな人におすすめ
- 気分の落ち込みがある
- ストレスを感じやすい
セントジョーンズワートがもつヒペリシンやハイパーフォリンといった成分が効能を持っているとされており、うつ症状や不眠症状などによく使われてきました。
軽度から中等度のうつ病に対する抗うつ効果は、ハイパーフォリンの量に依存しているとも言われています。(1)
注意事項
セントジョーンズワートで最も注意しなければならないこと。
それは、非常に多くの薬へ影響を及ぼし、薬の効果を弱めてしまうことです。
多くの飲み薬では服用後、体内で吸収されてから効果を発揮します。その後、肝臓で代謝されることで無毒なものへ変換され、尿などで体内から排泄されます。
このとき、薬物の代謝(無毒化)に大きく関わる酵素がありますが、セントジョーンズワートにはこの酵素の量を増やす働きがあるのです。
すべての薬がこのような代謝を受けるわけではありませんが、薬を飲んでいる人は基本的にセントジョーンズワートの摂取を避けましょう。
特に、次のような薬を使用している場合は使用できませんので注意してください。
- 抗HIV薬
- 免疫抑制剤
- 経口避妊薬
- 血栓抑制薬
- 抗不整脈薬
- 抗てんかん薬
- 気管支拡張薬 など
上記に該当していなくとも、薬を服用している場合には注意が必要です。
例えば、抗うつ薬を既に使用しているような場合、セントジョーンズワートと薬の相乗効果で効きすぎてしまう危険性があります。
薬の効果が過剰になると、セロトニン症候群など命の危険を伴う体調変化にも繋がりますので、セントジョーンズワートを併用してはいけません。
もし既にセントジョーンズワートを使用している場合は、かかりつけの医師や薬剤師に相談してくださいね。
妊娠・授乳中の使用
妊娠中・授乳中ともに、使用を推奨できる根拠となる情報が不足しています。
危険性についても情報が不足しているため、サプリメントとしての使用は避けましょう。
サプリメント商品選びのポイント
セントジョーンズワートのサプリメントを使用する場合には、以下のことに注意してください。
- 現在使用している薬がない
- 12週間以内の使用にとどめる
現在使用している薬がない
上述した通り、セントジョーンズワートは多くの薬剤で効果を下げてしまう可能性があります。
また、抗うつ薬などを使用している場合には反対に効果を強めてしまう危険もあります。
薬を使用している場合には、セントジョーンズワートを使う前に必ず医師や薬剤師に相談してください。
12週間以内の使用にとどめる
セントジョーンズワートは、12週以内の使用であれば安全とされています。
研究では、セントジョーンズワートを12週間まで経口摂取しても安全であると考えられています。しかし、セントジョーンズワートは多くの薬と相互作用するため、多くの人、特に従来の薬を服用している人にとっては安全ではない可能性があります。
出典:厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』
https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c04/43.html
常用することは推奨されませんので、必要最低限の使用にしましょう。
また、少しでも気持ちが辛いと感じたときには、我慢せずに専門医を受診することも大切です。
まとめ
セントジョーンズワートのサプリメントは比較的入手しやすく、ドラッグストアでも販売されています。
気軽に手にしやすい分、上手に使えば便利なサプリメントでもあります。
ただし、何か薬を飲んでいる場合には注意しなくてはならない成分ですので、使用前に必ず医師や薬剤師へ相談するようにしてくださいね。
参考文献
(1)Laakmann, G et al. “St. John’s wort in mild to moderate depression: the relevance of hyperforin for the clinical efficacy.” Pharmacopsychiatry vol. 31 Suppl 1 (1998): 54-9. doi:10.1055/s-2007-979346